「愛のむきだし」が凄い!と思ったので同園子温監督の「恋の罪」を観てきました。観終わった後はとても疲れた。映画みて精神的な疲れは感じなかったものの、体が疲れたってどういうこと?へこんでしまって落ち込む映画というのは数あれど、体が疲れるというのは昔悪い椅子で3本立ての映画を観たというぐらいしか思い浮かばない。そう言えば「愛のむきだし」も疲れた。その時は長い映画だからと思っていたがこれは映画の作られ方によるものなのかな。
個人的には3人の登場人物のどの人にも親近感を感じたり、共感することはなかったが、神楽坂恵さんが演じた「いづみ」がずば抜けた存在感があった。演技力云々を言われたりもしているようだけれど、最後の部分でぶっちぎっていました。「みじめじゃねぇよ」と言う彼女だけが体をもった言葉を知る人になり、漁村を眺める彼女の後姿はタジオを超えていた。美津子は方法は見えたが核が捉えられずに自滅してしまった。素直に自分と向き合える人はほんとうに強い。
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観はじめたらとまらない4時間近い大作。同時代の邦画をほとんどみないわたしですが、大いに考えを改めさせられました。漫画的展開でありながら本質的、猥雑でありながら高邁。話がむちゃくちゃでどちらに向くか分からない、何が起こるかわからないワクワク感と主人公の純粋な愛の行方を確かめずにはいられない4時間。わたしにはあっという間でした。
あらすじは省略。一度ご覧あれ。
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昨夜から京都でも雨が降り続いています。ちょっと降ると傘なんかまるで役立たずぐらい降ってきます。まるでタイやインドのスコール並みですが、だらだら降るあたりが日本の梅雨なところでしょうか。今夜は祇園祭の宵々々山ですが提灯もビニールかかっているんじゃないでしょうか。涼しいのはいいけれど、出かけるのはちょっと心づもりが必要。
先日買ったDVD。やっと1本観れました。
市川雷蔵の忍者ものですが、派手なアクションはない分リアル。この当時のスタントマンの凄さが際立っています。監督が山本薩夫ということですが、社会派現代劇の印象のある監督ですがこういう映画も撮っていたというのは知りませんでした。
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雷蔵さまのDVDと共に購入した69年東宝作品の「地獄変」です。
子供の頃に観て強烈な印象を受けてました。また観たいと思っていたところDVDが出ていたので思わず購入。中村(萬屋)錦之助は憶えていたのですが、もう一人の主役の絵師が仲代達也だとは知りませんでした。
平安時代の建物って一見して違う感じがします。畳もないし、障子もないからでしょうか。まだ映画にお金をかけられた時代だと見えてセットが素晴らしいです。外の風景もスタジオ撮影でさくらの花が造花丸出しで景色もしょぼいのですが、色のコントラストが強く異世界的な演出と考えれば安っぽさもさほど気になりません。
絵師を演じた仲代達也が中心なのでしょうが、公家を演じた錦之助の公家姿の似合う事!芝居がかった高笑いも素敵。「麻呂」眉毛似合う人だったんですね。良秀の娘は引眉ではないのですよね。これはなんでかなと思いますが。
映画の中で何度となく帰化人だから何々というセリフが出てきます。良秀は高麗出身の帰化人です。帰化人だからかとか帰化人のくせに的発言が随所にみられます。当時は大勢の帰化人がいたでしょうがあまりどうだったとかという話は読んだ記憶がないですねぇ。時代によって持ち上げられたり虐げられたりしたのでしょうね。
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長い間欲しいと思っていた市川雷蔵のDVDを購入しました。
(左)眠狂四郎 (右)忍びの者
どちらもセットもののVol.1なのでほんとうにVol.2がでるか心配です。
眠狂四郎は初期の4作品が収録されています。
「殺法帖」「勝負」「円月斬り」「女妖剣」が収録されています。
初期よりも中期、後期に好きなものが多いのでぜひ引き続き発売されることを祈っています。
忍びの者はついでに買ったようなものだったのですが(観たことなかったし)、まだ1本目しか観てませんが心配する必要なんてなかったです。かなり、かなり良いです。さすが雷蔵さま。
こちらは「忍びの者」「続・忍びの者」「新・忍びの者」「忍びの者 霧隠才蔵」を収録。
全8作なので次巻が出たら完結。制作、発売元の方、お願いしますょ。
実はこの作品どちらも「18+」のレーティングとなっていました。
日本の映画やテレビは暴力にあふれているというのですが、ピンとこないのは慣れてしまっているからでしょうか。
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